【転職タクドラ日記8】縁を大事にしていこう
こんにちは、隔勤タクドラのはじまるです。
みなさん元気ですか?
私は元気ですよ(^^♪
本日は2/8出勤日のお話です。
タクシーで付け待ちしていると、たまに出くわす光景がある。
前に並んでいたタクシーに、誰かが窓越しに身をかがめて話しかけている。
「お、乗るのかな」と思った次の瞬間、その人はこちらに向かって歩いてくる。

……え、こっち?
しかも距離、めっちゃ近い。
正直、気持ちはわかる。
長い時間並んで、ようやく順番が回ってきたと思ったら「短距離確定」。そりゃ一瞬「うっ…」ってなる人もいるかもしれない。
でも、それを態度に出したら終わり。
短いからって渋い顔をしたり、ましてや断ったりなんて、完全に乗車拒否。
通報されたら一発アウトだし、付け待ちをするって決めた以上は、どれだけ待っても、どれだけ近距離でも、爽やかな笑顔で丁寧にお返しする。
それができないなら、タクシードライバー失格だと思う。
で、私もその短い距離を走った。
……ところが、ここからがタクシーの不思議なところ。
降ろした直後、すぐに次のお客様が見つかった。
「え、そんなことある?」ってくらい、スッと。
大ラッキー。
これ、珍しい話じゃなくて、実はよくある。
短い距離のお客様をお送りした先で、間髪入れずに次のお客様が乗ってくれる。いわゆる「スライド乗車」。
普段なら自分から絶対に行かないような場所なのに、なぜかその場所にはちゃんと人がいて、しかも「たまたま」のタイミングで手が上がる。
もうこれ、運命って言いたくなりませんか。
短い距離のお客様に導かれるみたいにスライドがどんどん決まって、気づけば「ロング一本より、今日こっちの方が良かったな」って日もある。
タクシーは、縁。
だからこそ、1回1回の乗車を雑に扱ったらあかんのよね。
そんなことを考えていたら、別のお客様がこんな話をしてくれた。
「タクシーの値上げって、景気を悪くしてへん?」
タクシーが値上げする
↓
お客様が“乗らずに”早く帰る
↓
飲食店の売り上げが下がる
↓
街が早く閉じる、動かなくなる
↓
結局、タクシーの売り上げも下がる
……確かに、筋は通ってる。
歩合制の仕事って、売り上げが伸びなければ給料も上がらない。値上げで単価が上がっても、乗る人が減ったら意味がない。
体感としても、値上げの影響が一番出たのは昼間のお客様な気がする。
実際、昼の売り上げって上がりづらくなってるし……この説、一理ある。
一方で、昔は昔で別世界だったらしい。
バブルの頃は「札束見せびらかさないとタクシー側に拒否された」なんて話も聞く。
そんな「楽に乗せられる」時代がまた来ないかな、って思ってしまう自分もいる。
結局いまは、ただ走ってるだけじゃ売り上げを伸ばせない。
タクシーって、思ってる以上に頭を使う仕事になってきた。
でも、どんな時代でも変えたくないものがある。
短距離でも、笑顔で。
目の前の1組を、ちゃんと大事にする。
だってその1回が、次の縁を連れてくることがあるから。


